かかとを痛めた(シーバー病)Mちゃんは小学校3年生。
左足を地面につけるだけで激痛が走る状態で、びっこを引いて来院しました。
普段からバレーボールが大好きで、こんな状態でもサポーターや湿布をはって、毎日練習をしています。
よく今まで頑張ってきたね
いざ施術に入ると、少し触れただけで、目に涙が溜まってきます。
相当痛いのでしょう。
とにかく、まずは痛みがすこしでも和らぐように丁寧に施術をしました。
そして施術後、全く痛みが落ちていません。
Mちゃんもお母さんも期待していた分、がっかりされています。
しかし、みのり整体の施術は、患者さんのもっている自然治癒力を引き出すことを目的にしていますので、その場で痛みが消えてしまうという魔法のようなものではありません。
そのあたりの説明と、今後の治療計画についてお話をして、次回の予約をとって帰ってもらいました。
思いもよらぬ電話
そして、次回予約の日、お母さんから電話がありました。
「先生!あれだけ痛がっていた娘が痛くないって言っているんです。本当に有難うございます!なので今日、キャンセルさせてください!」
ということで、1回の施術でMちゃんのかかとの痛みは良くなり、バレーボールに復帰できたそうです。
話の内容だけですと、大成功のように思えますが、私は必ずしも大成功だとは思っていません。
整体師としての反省
整体師は患者さんの痛みを取ることが仕事です。
しかし、患者さんの痛みが取れても、その痛みが起こってしまった原因に患者さんが気が付き、普段の生活習慣を改めない限り、同じことを繰り返してしまう場合があります。
怪我や病気というのは、自分を省みる絶好のチャンスなのです。
そういった意味で、患者さんが痛みを通して健康であることがいかに尊いことかを理解し、自分の体を大切にするきっかけのお手伝いをすることが私が整体師として皆さんに伝えたい事です。
なので、一回で痛みが取れてしまう事。
もちろん、痛みの渦中にある患者さんにとって、これほど嬉しいことはありません。
しかし、Mちゃんはこれでまた以前と同じようにバレーボールを続けていくことでしょう。
そしてもし、また怪我をすることがあったときには、今回の体験から、すぐに治してもらえる治療院を探し回るかもしれません。
そういった意味では、Mちゃんの人生において、今回の怪我を今後の人生に活かせるような教訓にしきれなかったということが今回の最大の反省点です。
日々是勉強
初めて、整体師になりたいと思ったとき、患者さんに喜ばれて、収入が得られて、家族も健康に出来ると思い、脱サラしました。
整体師になっても、技術が伴わずに、なかなか患者さんの痛みが取れないことで悩み、ひたすら練習しました。
痛みが取れるようになってくると、それが患者さんにとって本当の幸せなのかと考えるようになりました。
整体師になって6年目、患者さんの今抱えている痛みよりも、その先の未来に良い影響を与えられるような整体師になりたいと今は思っています。
そのために、こういう経験を糧にして、日々成長を続けていきたいです。
お電話ありがとうございます、
みのり整体 名古屋金山院でございます。