毎月、みのり整体には、多くのヘバーデン結節の患者さんが来院します。
その中でも、整形外科で手術を勧められ、悩んだという方が結構いらっしゃいます。
まさか、自分が手術を受けなくてはいけなくなるなんて、、、
そんなショックを受けた方や、体にメスをいれるのが怖い方、様々な方がいらっしゃいます。
しかし、
手術には、回復の可能性がある一方、日常生活での制限や、手術後のリハビリなど、実際に手術を受けた方にしかわからない苦労があります。
今回は、病院では聞けない、ヘバーデン結節の手術について、患者さんから伺った体験を元にまとめてみたいと思います。
もし、あなたがいま、ヘバーデン結節の手術を受けようか迷っているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
ヘバーデン結節の手術とは
ヘバーデン結節の手術は大きく分けて2つあります。
痛みのある指を手術して、痛みのない状態を目指すもの。
関節固定術
指関節の周囲にできた骨棘(こつきょく、骨のとげのこと)を削り、指先の二本の骨(末節骨と中節骨)に穴を開け、ワイヤーを通して関節を固定する方法です。
固定によって第一関節は動かなくなりますが、見た目はきれいになります。
関節固定術を受けると、2週間ほどは固定して、安静にしなければなりませんので、日常生活にかなりの支障をきたします。
場合によっては、家事や育児、お仕事などにも大きな影響がありますので、術後のスケジュールはしっかりと考えておいたほうが良さそうです。
そして、骨がしっかりとくっつくまでには3ヶ月から1年ほどかかるようです。
人工関節置換術
骨棘ができたり、損傷したりした関節を部分的に切除し、人工指関節に置き換える方法です。
指の関節はとっても小さいので、高度な技術が必要になります。
ですので、指の専門医や実績がたくさんある病院を選ばれたほうが良いと思います。
また、人工関節は、長年使っていると、どうしても緩みが生じてきます。
その際、どうなるのか?ということは、しっかりと医師に聞いておきましょう。
痛みは取れないが、見た目を整える手術
関節形成術
関節の一部や骨棘を削ったり、変形した骨を切除したりして形を整える方法です。これにより機能や見た目を回復を目指します。
ミューカスシストの切除
第一関節の上にできたミューカスシスト(粘液嚢腫)を切除し、周りの皮膚で傷口を覆う方法です。
病院での実態
実際、ほとんどの病院の先生は、手術に積極的ではありません。
なぜなら、指先という小さく細い場所を手術するための技術や経験の不足。
そして、ヘバーデン結節自体が、数年で変形が治まり、痛みが消失するという一般的な認識があるからです。
なので、いわゆる、保存療法や対症療法を選択し、痛みがなくなるのを待っているというのが現状のようです。
しかし、当の本人にとっては、
・今の痛みをなんとかしたい
・家事や仕事に支障がある
など、病院の先生と患者さんの気持ちがマッチしていなことが多いため、治療の結果に満足できないことが多いのです。
実際に手術を受けた方の感想
実際に、ヘバーデン結節の手術を受けた方のほとんどが関節固定術です。
指の第一関節を固定してしまうので、曲がらなくなったことで、痛みを感じることはなくなったそうです。
しかし、
・お財布から、お金を取り出せない
・洗濯バサミが使えない
・ハサミが使えない
・雑巾が絞れない
など、手術前に何とかできていたことができなくなったそうです。
そして、なぜか、手術をした指の第二関節が曲げづらくなったり、それまで大丈夫だった他の指がヘバーデン結節になってしまいました。
しかし、思い切って手術したのにもかかわらず、自分の思い描いていた結果が得られず、2度目の手術は選ばれませんでした。
実際に手術を受けたいと考えている方へ
手術を受けたいと考えていらっしゃる方は、かなり痛みが強く、つらい状態だと思います。
この状態から少しでも楽になるのなら、という思いを持たれているのも大変良くわかります。
しかし、手術を受ければ100%良くなるわけでもないし、今の状態より良くなる保証もないのです。
実際にみのり整体に来院される患者に聞くと、手術は大変だった割に、満足した結果が得られなかったので、もう二度としたくない。という方がほとんどです。
そして、一度、手術をしてしまった指は、もとに戻したいと思っても元に戻ることはないのです。
と、手術に対して、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、私は手術を否定しているのでありません。
メリットとデメリットをちゃんと認識し、納得した上で、手術をするのが望ましいと思います。
手術した指が、手術前の指に戻ることはないのですから。
手術以外の方法としっかりと比較検討した上で、後悔のない選択をしてください。
お電話ありがとうございます、
みのり整体 名古屋金山院でございます。